カブトムシ幼虫 採り方、育て方、産ませ方!
昆虫の王者、カブトムシ。

とにかくカッコいい!
大人も子供も、カブトムシ大好き!という方多いのではないでしょうか?
しかしカブトムシがいない季節は寂しい。。。なんて思っていませんか?
あれ、まさか、カブトムシは夏にしか採れないと思っていませんか?
カブトムシは全シーズンで採集可能です!
真冬でも全く問題ありません!
カブトムシ幼虫は秋・冬・春に採集可能です!
むしろ成虫のほうが行動範囲も広く、なんなら飛んで逃げられちゃいますから、動きが遅いカブトムシ幼虫のほうが採集しやすいですよ!
本記事を読めば、カブトムシ幼虫がかんたんに採集できるようになります!
我が家の長男が小学校1年生のときに掘り出したカブトムシ幼虫です。
(うちは埼玉県南部です。そこそこ都会ですが問題なく採れます!)

本記事ではカブトムシ幼虫採集ノウハウを全て伝授します!
小1でも簡単に採れるようにしちゃいますよ!
子供でも採れるよう「公園」での採集方法でお伝えします。
あわせてカブトムシ幼虫の飼育方法、成虫にした後の産卵方法まで理解しちゃいましょ~!

目次
カブトムシ幼虫を採ろう!採れる公園の見つけ方
カブトムシ幼虫は「日本中どこでも採れる」と言って過言ではないでしょう。
大都会、東京でも採れます。東京23区でも余裕で採れます。
私が東京都品川区の公園でカブトムシを捕まえたときのブログ記事です。都会の公園も全然あなどれませんぜ!
ということはカブトムシ幼虫もどこでも採れる訳です。
公園の探し方①夏場にカブトムシが採れるところ
当たり前の話ですみません。
夏にカブトムシが採れると言われる場所なら、冬にはカブトムシ幼虫が採れます。
東京で言えば、例として光が丘公園、石神井公園、林試の森公園、小金井公園、大泉中央公園などなど。
埼玉南部で言えば、秋ヶ瀬公園、川口自然公園、見沼自然公園、水子貝塚公園、三芳町緑地公園などなど。
お子さんがいる方は、子供のネットワークもばかにできませんよ。
お友達がどこかで採集していないか、聞いてみてください。けっこうヒントが出てきます。ベテランの保育園、幼稚園の先生も採集ポイント知ってたりします。

公園の探し方②グーグルアース!ストリートビュー!
引っ越してきたばかり、お出かけ先の近くで探したい、土地勘がない、夏場の情報がない場合はグーグルアース、ストリートビューが頼りになります!
下の写真のような雑木林を探してください。
1本2本の木じゃダメですよ。「雑木林」と言えるレベルでないとダメです。
以下は我が家が実際にカブトムシ幼虫を採集した公園のグーグルアース写真です。
参考にしてみてください。


冬に葉の落ちない針葉樹(マツ、スギなど)の雑木林ではダメなんですが、グーグルアースからだと何葉樹か分かりません。狙うのはクヌギ、コナラなどの広葉樹林です!
冬に落葉しているなら広葉樹、カブトムシ幼虫がいる可能性あります。
グーグルアースは冬の写真とは限らないので、見分けつかなければ行ってみるしかありません。
ダメだったら公園で遊んで、また次の公園へ!にしましょう。
カブトムシ幼虫は逃げませんから大丈夫です。これが幼虫採集の良いところです。しかも幼虫期間のほうが圧倒的に長いですから!
公園の探し方③検索!
あとは検索です。
例えば「東京 カブトムシ 公園」で検索すればたくさん引っ掛かりますよ。試してみてください。
私の実家のある東北地方の県名でも引っ掛かりましたが、もしかすると地方によりうまく行かない場合もあると思います。
人口が多いほうがネット記事も多くなりますので。。。
県名、市名、公園名などと組み合わせて頑張って検索してみてください!
カブトムシ幼虫を採ろう!公園の中の生育スポット見つけ方
カブトムシが生息している公園が分かったら、公園へ出掛けましょう!
しかし公園は広いですよね。くまなく探すのは不可能。
ある程度当たりをつけないと時間がいくらあっても足りません。
ということでここからは当たりの付け方を解説します!基本的にはカブトムシ幼虫は土の中にいます。
カブトムシ幼虫がいるポイント
雑木林の中で湿り気があることが前提です。その上で、
- 土が柔らかい
- 落ち葉や朽ち木の下
- カブトムシ幼虫のフンがあるところ
おすすめは、落ち葉を集めて堆肥にしているところ。



カブトムシ用に落ち葉を積んでいる公園もありますね。


雑木林の中で伐採、倒木した広葉樹を放置しているところもポイントです!
木をひっくり返してみてください。
カブトムシ幼虫がいますよ!

この朽ち木を持ち上げてみると~

腐葉土のみならず朽ち木もカブトムシ幼虫のエサになります。
この公園ではボロボロの朽ち木の中からカブトムシ幼虫を採集しました!


最後の大ヒントはカブトムシ幼虫のフンです。
生息地には絶対にフンがあります。地表にも見えているはず。
この黒い米みたいなの、覚えておいてください! 3齢幼虫だと、フンは1cmくらいでしょうか。


こげ茶のものがフンです
あまりこのパターンは多くないかもですが
カブトムシ幼虫がいる場所まとめ
広葉樹の雑木林の中で、湿り気があって、落ち葉の下、朽ち木の下、ボロボロの朽ち木の中
これを頭に入れておけば、広い公園でも見るべきところは限られてくるはずです!
採集にチャレンジしてみてください!
ここまで読まれたあなたなら絶対にできます!
カブトムシ幼虫の持ち帰り方
見つけたら何の容器でも良いので、採集場所の土を入れて持ち帰れば良いです。
土は雑虫が入っているので、持ち帰るまでの使用のみ、として以後の飼育には使うのやめましょう。
持ち帰ったら、後述する飼育マットに移し替えてください。
カブトムシ幼虫が絶対にいないポイント
- 土が乾いている
- 土が固い
- 常時日なた
このような場所は見る必要ありません。スルーして幼虫がいるポイントだけを探すようにしてください!
埼玉の某公園で名前に騙されたことがあります。
カブトムシ林、なんて名前がついたくぬぎ林があったのですが、そこはカラッからに乾いていました。
落ち葉や倒木を掃除してどこかへ廃棄してるんですね。
落ち葉がなければ土も固くなります。そんなところにはカブトムシ幼虫は生息できません。
カブトムシ林、という名前が泣いてますね。
カブトムシ幼虫を買おう!
いやウチは採集に行く時間ない!子供が集中力持たないよ、という方。
購入しましょう!
カブトムシ繁殖の季節である夏場ならオークションでもたくさん売っています。
春、秋も数は多くないにしても販売されています。
夏場のオークションは、時期によって供給過多になります。うまくすればただ同然、送料分くらいで買えることも。
オークションが不安なら、昆虫ショップでも買えます。
だいたい1頭100円程度、プラス送料というところです。
複数頭の購入をおすすめします。
カブトムシは比較的強い種ですが、やはり死亡リスクがあります。
そもそも虫がたくさん卵を産むのは死亡リスクがあるからです。
1、2頭だけ飼って羽化前に死亡したらショックですから、控え選手も飼っておきましょう。
カブトムシ含む「普通種」と呼ばれる日本で普通に採集できる種は、家族全員で採りに行く交通費を考えると買ったほうが安いかもしれませんね。採集をレジャーや教育と考えなければ、買うほうが時間とお金の節約になると思います。
カブトムシ幼虫を入手した後は!
採集でも購入でも、無事にゲットして家にカブトムシ幼虫がきた!後にやることです。
まずはカブトムシ幼虫専用マットがたっぷり入ったケースに入れてあげましょう。
カブトムシ幼虫用マットは色々ありますが、例えばこのようなものです。
成虫専用マットというものが世の中にはあるのでお気をつけ下さい。
幼虫に使えるマットを選んで下さいね。
ケースはダイソーのもので十分ですが、虫の飼育はコバエとの戦いですので下記のようなケースもオススメです。
色々揃えるのはめんどくさい!という方には飼育ケースとのセットも売ってますよ。
さらに、究極の幼虫とのセット!も売っていますので、これなら何もしなくてOKです。
注意点は、過密にしないこと。
我が家のガイドラインとしてはダイソーの500円ケースに4頭です。
過密にすると小さい成虫になりますのでお気をつけ下さい。
また、湿度が重要です。乾きすぎると生きていけません。
湿らせてギュッと握ったときに型崩れしない、かつ水がしたたらないレベルに水分調整してください。この範囲ならある程度適当でも大丈夫です。
水を入れすぎると戻すのが大変なので、少しずつ加水して状態を見て行ってください。
また、飼育ケースによってはすぐ乾いてしまい、頻度高く霧吹きが必要になります。
おすすめはケースと蓋の間に新聞紙をはさみ、呼吸できる範囲を残しつつさらにビニールを挟むやり方です。
完全にビニールで新聞をおおわないこと!適度に新聞だけのゾーンを残すことが大事。
呼吸できつつ湿度も保てますよ。
カブトムシ幼虫のマット交換!
約3か月ごとに、もしくはフンが目立ってきたらマット交換しましょう。
全交換しても全く問題ないですが、フンを取り除いて減った分のマットを足す、という方法もあります。
マット全交換だと、少しは幼虫の負担になるようです。(それほどヤワではないですが)
我が家は基本的には全交換ですが、マットが足りないときなどフルイにかけてフンだけを除去して再利用することもあります。
こんな感じで、ドバーっとタライにぶちまけて交換すればOKです。

蛹になるシーズンはマット交換しないほうが良いです。
埼玉県南部、屋内飼育の我が家では例年5月に蛹を作ります。よって4月には最後のマット交換を終えるようにしています。
蛹になったら、一切触ってはいけません!
振動も与えないこと。そ~っとしておいてください。
あとは成虫が出てくるのを待つだけ!

まだ白いです
カブトムシ成虫、産卵のさせ方!
無事に成虫が出て来ましたか?
出て来たら、早速交尾から産卵へ取り組みましょう!
成虫が出てきた直後何日かはエサを食べません。
一説には、まだ内蔵が完成していないとか。幼虫時代の栄養で何日か生きてから、やっとエサを食べ始めます。
専門用語で「後食」と言います。
後食が始まったらペアリングできます。
ペアリング(交尾)
まずは交尾しないといけません。
カブトムシの場合、さほど苦労はなく、オスメス同居させていれば勝手に交尾します。
気を付けるのは、オスを複数入れないこと。
すぐケンカして傷つけあいます。オス1頭に複数メスはOKです。
カブトムシの交尾は見れるチャンスも多いと思いますし、見れなくても同居して1週間もすれば、まず交尾しています。

産卵
交尾が終わったら、メス単独でたっぷりマットに入ったケースに入れるだけ。
エサのゼリーもたっぷり入れてあげてください。産卵前は本当によく食べます。しっかり卵を作りこんでいるのでしょう。

マットはたっぷり入れてください。
使用するマットは幼虫用です。成虫用マットでは産みませんのでお気をつけください。幼虫飼育と同じです。
加水条件は幼虫飼育同様となります。

ケースの大きさは、大きければ大きいほどたくさん産みます。
小さいケースしかなければ、1週間~10日ほどでケースをひっくり返して採卵すれば、また産ませることできます。
もうたくさん卵が採れた!というときは、マットを浅くすればもう産みません。
飼い切れる分だけ産ませるようにしましょう!
気を抜くとほんとうに爆発的に産みます。
参考までに、昨年の私のブログ記事です。昨年は本当にたくさん生まれました。
最後に
カブトムシ幼虫の採り方、育て方、産ませ方、これでご理解いただけましたでしょうか?
このサイクルを続けていけば一年中、何年も常にカブトムシ飼育が楽しめます。
さあ、真冬でも大丈夫です、さっそくカブトムシ幼虫を採りに行きましょう!
素敵なカブトムシライフを送ってくださいね!
***クワガタ採集ならこちら!***
***昆虫採集ツアーならこちら!***